頭痛外来を受ける目安

頭痛に悩む方は多いのですが病気という認識を持っている方は少なく、都市部以外では専門外来があることも意外と知られていないようです。頭痛で受けるべき診療科目はその名もずばり、頭痛外来です。地方都市などで見つからない場合は神経内科が専門分野なので探してみましょう。風邪や疲れなどの一過性の頭痛であればさほど問題はないのですが、あまりにも痛みの激しい頭痛や、頻繁に起きる頭痛、頭痛以外に吐き気や嘔吐、環境光や生活音、匂いなどに不快感を感じる、あるいはめまいなどが起きるといった随伴症状があれば、頭痛外来、それがなければ神経内科もしくは脳神経外科での専門的な診察が必要なレベルです。

怖いのは脳卒中ですが、慢性頭痛も命に別状がないとはいえ大問題です。慢性頭痛は三つに分けられ、そのうち緊張性頭痛は生活の改善でもなんとかなるのですが、片頭痛は市販薬に効くものがないうえに吐き気と嘔吐が凄まじく、その生活の質(QOL)レベルは末期がんと同程度と認定されるほどで、群発頭痛に至っては目がえぐれるほどと評されるほど強烈な痛みを伴います。これらを何とかしたいとなれば、やはり頭痛外来等で専門医にかかることが欠かせません。それでもやはり病院へ行くかどうかためらうという人は、まず頭痛時にお風呂で温まったり体を動かすことで改善するか逆に悪化するかを確かめましょう。

もし温まったり体を動かすことで改善するのであれば緊張性頭痛の可能性が高く、重度でなければ生活での改善が可能です。逆に体を動かすどころか寝ていて体の向きを変えるだけでも痛みが増したり気持ち悪くなるようだったら片頭痛の可能性が高いといえますし、光や音、匂いに過敏になって吐き気もする場合も片頭痛です。このような頭痛以外にも妙な症状がある場合や、市販の薬を常用している場合はためらっていてはいけません。生活を改善するためにも頭痛外来での診察を視野に入れましょう。