最近では健康や美容のために、塩分を抑えた飲食物が多く販売されています。食品売り場に行けば、塩分カット、減塩、無塩、など塩を控えたことを売り文句にしている商品を見つけることが出来ます。確かに塩は人間の体にとってなくてはならないものです。体を動かす電気信号や、体液の浸透圧調整など、生命維持のために欠かせない役割を果たしています。
また、体を温める作用もあります。日本人の食塩摂取量は6g/日以下が理想とされています。毎日6g以上摂取していると、塩分が多すぎる生活になってしまうという事です。塩分過多で怖い病気の一つに、胃がんがあります。
臓器別のがんでは、胃がんは肺がんに次いで患者数が多いがんです。塩分摂取量が多い人ほど、胃がんのリスクが上がるという報告もあります。人間ドックでは胃のX線や胃カメラを使って、胃がんの有無を確認することが出来ます。胃がんは初期症状が出にくいがんで、そのためかなり進行してからでないと本人が気づきにくいのが怖いところです。
具体的な症状としては、みぞおちの痛み・吐き気・胸焼け・食欲不振・体重減少・貧血などがみられます。胃がん予防に最適なのは、まずは食習慣を改めることですが、人間ドックを定期的に受けて予防に役立てるということも効果的です。初期の胃がんであれば、完治が見込める可能性も高くなります。塩辛いものが大好きという人は特に胃がんのリスクが高くなりますから、人間ドックで定期的に確認しておきましょう。