人間ドックで胃ポリープが見つかったらどうなるか

人間ドックで胃の検査を受けて、胃にポリープが見つかると「がんなのでは」と不安になると思います。胃ポリープというのは胃粘膜が膨らみ、突起のような形状になってしまったものを指します。昔はがんの前身のものをポリープと呼んでいた時代もあり、それが未だにポリープ=がん、という認識に繋がってしまっているようです。結論からいうと、胃ポリープと呼ばれるもののほとんどは「過形成ポリープ」という良性の腫瘍です。

良性のポリープは転移や症状の進行の心配がほとんどないのが特徴です。ただし、稀に胃の出口部分にポリープができると、それが食物の流れを止めてしまい、胃もたれの原因になることがあります。また、ポリープが大きかったり、数が多いとその出血して貧血症状が起こることもあります。ただ、ほとんどの人は無症状なため、人間ドックで偶然発見されたという事が多いです。

胃にポリープが見つかった場合には、良性・悪性の判断を行うために胸部X線や経口or経鼻内視鏡(胃カメラ)を使って検査を行います。基本的に、胃ポリープは良性であれば経過観察となり、治療は行われないケースがほとんどです。なので、むやみに恐れる必要はないと思って良いでしょう。人間ドックを受けると余計な心配ごとが増えてしまうので、気が重いと言う人も多いですが、予防のためにも早期発見のためにも、定期的な検査を受けておくことが大切です。

早めに発見できれば、問題無く、安心できる場合も多いからです。