人間ドックには、女性用や男性用など、性別に応じた検査内容をまとめている検査もあります。女性の場合はレディースドック、男性の場合はメンズドック、と言います。レディースドックは、一般的には婦人科健診の内容に、法定健診の内容をプラスしたメニューになっています。婦人科健診では、子宮がん健診と乳がん健診がメインです。
法定健診は一般的な健康診断で、身長、体重、視力、聴力、血圧、尿、などの検査を行います。レディースドックは人間ドックの中でも、女性用に作られているので便利です。健康診断と女性特有の病気の検査がまとめて受けられるので、時間の節約にもなります。また、一度に体の状態を調べておきたいという女性にも向いています。
乳がん健診と子宮がん健診は、30歳を過ぎたら毎年受けるのが望ましいと言われています。しかし、仕事に家事に忙しい女性だと時間が取れないことも多いです。そういう時に、レディースドックを活用して、スピーディに検査してもらうと良いでしょう。人間ドックの流れとしては、法定健診を最初に行います。
そして、乳房視触診、マンモグラフィー(乳房X線撮影検査)、乳腺エコー検査(乳腺超音波検査)、子宮体がん検査(子宮体部細胞診)、子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診)、経膣エコー検査(経膣超音波検査)、という流れで進めます。注意点として、なるべく生理日を避けることです。生理中に検査を行うと、診断に誤りが生じてしまう可能性があります。